WBGTとは?その意味と計算式をわかりやすく簡単に解説!
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WBGTとはどういったものか、その意味や計算式をご存知でしょうか。
これは夏場によく耳にする「あのワード」とも深く関わっています。
このページではWBGTとは何?にまつわる様々な疑問に、わかりやすく簡単にお答えしています。
「気温とは何が違うの」や「なぜ知っておく必要があるの」など、
素朴な疑問から、その必要性や求め方まで、様々な観点からまとめています。
こららの内容を知ることで、夏場や暑熱(しょねつ)環境下での、職場環境の見直しや改善に役立つこと間違いなしです。
また後半では、WBGTを測れる実際の計測器についてもご紹介しています。
WBGTとは?意味と計算式をわかりやすく簡単に解説!
まずはWBGTとは、求め方や計算式を知る前に、そもそもどういったものかについて知っていきましょう。
4つの観点から、わかりやすく簡単に解説していきます。
そもそもWBGTとは?
WBGTとは、気温や体温の別称ではなく「気温・湿度・輻射熱(ふくしゃねつ)」を用いた温度の指標の1つです。
※厳密には風(気流)などの影響も考慮します。
定められた求め方があり、自動で数値や危険度を表示してくれる計測器や製品などもあります。
WBGTは和訳すると湿球黒球温度(しっきゅうこっきゅうおんど)の略称で、WBGTは別名、暑さ指数とも呼ばれています。
WBGTとは気温と何が違うのでしょうか。
上記でも説明したように、WBGTは気温を含め様々な要素を用い、人の熱の感じ方を表した指標の1つです。
簡略的に言うと、気温は単純に「大気中の温度」のことで、
気温などを加味した上で、体温よりももっと「体感的に感じる熱の強さ(数値)」がWBGTです。
職場や日常生活における暑熱環境は、毎年問題視されており、労働環境の見直しや改善が求められています。
また、個人としても小まめな水分・塩分補給や、換気や十分な睡眠などを日頃から心掛ける必要があります。
そうした際に必要な現状把握のための指標の1つがWBGTです。
WBGTは1945年にアメリカで提案され、1982年にこの求め方や値がISOにより、国際基準として位置付けられました。
スポーツを中心に、活動環境における基準の1つとして広がり、日本でも採用されています。
現在ではスポーツだけに関わらず、職場や日常生活においても、無理なく活動するための指標として広く公表、活用されています。
WBGTの計算式(求め方)は?わかりやすく簡単に解説!
WBGTがどういう意味か、その必要性や背景などについて理解は深まったところで、
次はその求め方についてわかりやすく簡単に、表などにもまとめつつ解説していきます。
WBGTを求める計算式と手順
WBGTを求める計算式には、気温・湿度・輻射熱の要素を用います。
- 気温:大気中の温度
-
湿度:大気中が含む水分の割合
- 輻射熱:日差しや、建物・地面などにこもり、放出される時の熱
なかでも湿度が高い環境では、汗として熱を発散しにくいため、重要な要素の1つとなっています。
また場所が屋外か屋内かでも異なり、屋内の場合は、気温の要素を除きます。
▼WBGT値ごとの指針
WBGTの計算式は上記の通りですが、これをその場で自分で求めるのは、現実的ではありませんね。
WBGT値を知るための方法はいくつかあり、その中の2つをご紹介します。
【1つ目】
環境省の公表する暑さ指数の実況をWEB上から確認することが可能です。
【2つ目】
WBGTの計測器を用いて、数値を確認することができます。
1つ目の方法は、日本地図をベースに現在のおおよその値を知ることは可能ですが、
ピンポイントで現在地の正確な値を知るのは難しい為、
次で紹介するようなWBGT値を自動で換算してくれる計測器の活用もおすすめです。
WBGTの計測が可能な製品をタイプ別に3種ご紹介します。
WBGTの意味と計算式の簡単まとめ
WBGTとは何か?や、次の夏へ向けての対策もこれで準備ばっちり。
計算式に使われている要素を知っておくことや、
常にわかりやすく、誰でも簡単にWBGT値が分かるようにしておくことで、
最悪の事態を防げるよう、予防や労働環境の現状把握に留意することが大切です。
また、こういった夏場などの【期間限定でしか使用しない】計測器に関しては、
保管中の維持費や、メンテナンスなどの管理負担が抑えられるレンタル機器の活用がおすすめです。
ぜひこの機会にレンタルでの導入もご検討されてみてはいかがでしょうか。
現場に出てても一目瞭然!「暑さ指数の早見表」と「基準値のデータ」を1枚のリーフレットにまとめました。
下記からダウンロードいただけますので、ぜひ実際の職場環境の把握やWBGT計算式の資料を参考にエクセルなど社内まとめにお役立てください。