絶縁抵抗測定とは?わかりやすく目的とやり方、注意点を解説
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絶縁抵抗測定とはなにか?わかりやすく簡潔に、他の人に仕事で伝えることが難しいと感じていませんか?
また、絶縁抵抗測定について、電気工事の基礎すぎて周りの人に聞きたくても初歩的なことを聞けない…となったことはありませんか?
今回は絶縁抵抗測定について、目的ややり方(測定方法)その注意点などを解説していきます。
この記事を読めば、絶縁抵抗測定についてバッチリ理解を深めることができます!
最後にはまとめ資料のダウンロードもありますので、是非ご活用ください。
絶縁抵抗測定とは?わかりやすく目的とやり方、注意点を解説します!
絶縁抵抗測定とは?この記事では、わかりやすく絶縁抵抗測定について、目的・やり方・注意点など、まるっと解説していきます!
電気工事にはつきものの、絶縁抵抗ですが詳しく絶縁抵抗についてご存知でしょうか?
「絶縁」や「抵抗」という言葉には電気を通しにくい物質といったイメージはあっても、絶縁抵抗測定は何を具体的に測っているのか分からない、という方はいませんか?
この次の章からは早速絶縁抵抗測定について分かりやすく解説していきます。
絶縁抵抗測定とは?わかりやすく解説
絶縁抵抗測定とは?絶縁抵抗測定についてわかりやすく解説していきます!
絶縁抵抗測定とは、簡単に説明すると「測定部分の電流が規定値以上に通電していないか」を確認することです。
まず、絶縁抵抗の「抵抗」の意味ですが、これは電流自体の流れに抵抗する力のことです。
「絶縁」は電気を断ち切ることを指します。
すなわち、絶縁抵抗は電流が断ち切れているか、漏れていないかを判定するためのものなのです。
絶縁抵抗の単位にはΩ(オーム)や、その100万倍の単位で使用されるMΩ(メガオーム)が表記されます。
絶縁抵抗の大きい絶縁体はは電気を通す「導体」の抵抗よりも膨大に大きいため、電流を流したくない箇所によく使用されます。
絶縁抵抗測定の目的とやり方
次は絶縁抵抗測定の目的とやり方について解説していきます。
まず初めに目的について解説していきます
絶縁抵抗測定をする目的は、絶縁不良(電気漏れ)が発生していないかどうかの確認です。
絶縁抵抗が低くなると、漏電が発生します。
必要以外の場所にもし、漏電してしまった場合、感電に繋がったり、火災の発生を招く可能性が十分にあり、事故に繋がるため大変危険です。
また、漏電しているということは、電気量が減ってしまうため、実際に届くはずの電気が供給できていないということになります。
電気を通さないために、使用する絶縁物ですが、これは年月と共に徐々に劣化してしまいます。
劣化はどうしても避けられず、そのまま放置すると漏電をする可能性があるため、定期的に絶縁抵抗値を測定をすることで、漏電がないかチェックし、トラブル・事故防止に繋げることができます。
では次に、具体的に絶縁抵抗の測定方法を解説していきます!
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バッテリーチェック
測定に入る前に、まず測定器自体のバッテリーが正しく動いているのかどうか確認します。
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電圧レンジの設定
測定する場所によって設定するレンジが変わるため、数値を確認し、設定します。
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接地の確認(ゼロ確認)
ゼロ確認とは、絶縁抵抗測定が正しく動くかどうかの確認です。
絶縁抵抗計のリード線を繋いだ状態で、0MΩと表示されるか確認します。
もし0MΩと出なかった場合は、漏電していても、正しく電気を計測できない可能性があります。
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測定対象の確認
電圧抵抗測定の作業は、絶縁抵抗は必ず停電(無電圧)状態で行ってください。
また、停電後は必ず検電器で全ての相(電線)で停電状態を確認して下さい。
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測定開始
測定の対象部分にリード線を当てて数値を測っていきます。
アナログは針の振れで、デジタルの場合は、画面に数値が表示されます。
※電気的な接続が切れている場合はその部分まで測定できません。
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高い数値が出るほどアースとの絶縁がしっかりできている状態です。
すなわち、0MΩと出た場合は完全に漏電している状態になります。
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これで、絶縁抵抗値が測定完了します!
これで全ての流れが完了です。
絶縁抵抗測定はどのメーカーの機材でも測定手順が共通のことが多いので
毎回測定時にどうすればいいのだろう・・と迷う心配もありません。
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絶縁抵抗測定の注意点
絶縁抵抗測定の際の注意点を分かりやすくまとめていきます。
注意事項を守ってきちんと点検を進めれば安全ですが、電流に近い部分を触りますので、ふとした瞬間から事故につながる可能性も十分あります。
作業の際は緊迫感をもって作業に取り組むようにしましょう。
注意点を分かりやすく3ポイントまとめました!
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注意点①
まず、絶縁抵抗測定を始める際は必ず絶縁保護具(絶縁手袋等)を着用してから作業に入ってください。
もしも電流に触ってしまったら大変危険です。
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注意点②
測定前の機材チェックは怠らないようにしましょう。
測定前に必ずゼロ確認を行うようにして下さい。
ゼロ確認せずに測定を始めてしまった場合、もし漏電していても機材が「漏電していない」と判断してしまう可能性があります。
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注意点③
測定の際は必ず対象物を停電状態にしましょう。
活電状態で測定をしてしまうと異常な電圧が発生し事故に繋がる可能性があるので、必ず停電状態にして下さい。
また、停電後は必ず検電器で全ての相(電線)で停電状態を確認して下さい。
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掲載内容
■ 絶縁抵抗測定とは?
■ 絶縁抵抗測定の目的
■ 絶縁抵抗測定の注意点