温度計の校正方法と推奨周期について
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温度計の校正を普段どのように行っていますか?計測器を正しく使用していくために重要な「校正」ですが、その方法や周期についてお悩みの方も多いのではないでしょうか?
この記事では、温度計の校正方法や推奨される校正周期などについて詳しく解説していきます。
また、実際に温度計の校正が受けられるサービスについてもご紹介しております。依頼先にお困りの方はそちらも参考にしてみてください。
最後には、温度計も含めた校正の基礎知識が無料でダウンロード可能となっています。こちらもぜひご活用ください。
温度計の校正について
そもそも温度計の校正はどういったことを意味するのでしょうか?
例えば、手持ちの温度計に40℃と表示されていたとき、それは信頼してもよい数字でしょうか?計測器自体が壊れていたり、数値がずれていたりすればその数字は意味をなしません。
温度計に表示されている値が正しいものであるかどうかを、他に基準となるものを用いて確認するのが温度計の校正です。
以下では、具体的な温度計の校正方法について詳しく解説していきます。
温度計の校正方法を解説
ここからは、温度計の校正方法を具体的に解説していきましょう。
とはいっても、温度計の校正方法には様々な方法があります。そのためここでは、レックスが運営している校正サービス「校正マスター」で実際に行っている校正方法を例としてお伝えしていきます。
校正マスターでは、温度計の校正は温度の基準となる「基準器」と、温度を一定の状態に保つための「恒温槽」を用いて比較校正を行っています。
比較校正は、その名の通り上位機関にて校正された基準となる温度計(基準器)と、校正の対象となる温度計の値を、恒温槽内など安定した環境下で比較して校正するという方法です。
温度が安定かつ均一な環境下に基準器と校正対象の温度計両方を置き、それぞれが示した値を比較して校正を行います。
本来計測を行いたい温度帯に近い、任意のポイントで校正を行えるのが比較校正のメリットの一つです。
温度計の校正周期やおすすめ頻度は?
温度計の校正方法についてここまでご説明してきました。では、この校正はどのような周期、頻度で行うべきでしょうか?
結論として、あらかじめ使用用途などによって校正周期が定められている場合を除き、自主管理にて温度計を使用している場合には具体的に定められた校正周期や頻度といったものはありません。
基本的には社内規定やメーカーの推奨する内容に従って周期を決定し、定期的に校正を行っていくという形がとられています。
決まりはないとはいえ一般的には、1年~2年に一度の周期にて校正を行われている方が多いようです。
使用している環境などによっても温度計や温度センサーの状態は日々変化しています。過去の実績などを踏まえ、校正マスターでは1年に一度の校正をおすすめしています。
ここまで温度計の校正方法や周期などについて説明させていただきました。
方法が分かったとしても、実際に温度計の校正を自分たちだけで行うのは難しく、専門の業者などに依頼する必要があります。
レックスの運営する「校正マスター」では、今回ご紹介した温度計をはじめとして、様々な計測器の校正を行ってきた豊富な実績がございます。依頼先にお困りの場合や、金額・納期などを知りたい場合などはお気軽にご連絡ください。
校正マスターで実施できる温度計校正の、温度範囲についても改めてご説明させていただきます。温湿度計という形で同時に校正することの多い、湿度の範囲についても併記しております。
校正マスターで対応可能な温度及び湿度の校正範囲は以下の通りです。
- 温度:-20~95℃間
- 湿度:30~95%RH間
これらの温度・湿度範囲の中から、1回の校正につきそれぞれ任意の3ポイントお選びいただくことができます。
機器によっても標準ポイントは変わりますので、不明な点はコンシェルジュまでご相談ください。
校正証明書のサンプルはこちら
温度計の校正方法と推奨周期のまとめ
温度計の校正やその方法、周期などについて詳しく解説してきました。
校正のポイントを理解し、適切な校正を行って正しく温度計を使用していくようにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
温度計校正を含め、校正の基礎知識を詰め込んだ資料が無料でダウンロードできるようになっています。
ぜひこちらもお読みいただき、日々の業務にお役立てください。
掲載内容
■今しか聞けない 校正の 5W1H
■そもそも「校正」が必要なものって?
■作業着のポケットに!校正・計測 よく耳にする用語集