真北測定用ペンジュラスジャイロ(2軸方向自由)ユニットとトータルステーションSET3Aからなり、トータルステーション部には、真北測定・計算プログラムを内蔵。力学的な性質の利用により、どんな時間・場所・天候でも真北測定作業が行われるばかりでなく、手簿・ストップウオッチ・電卓などの使用を一切不要にしました。サーベイヤーは、ジャイロの歳差運動を追尾・観測して、トータルステーションに接続されたキーボードSF10のキーを押すだけ。測定終了と同時に、方位角を上ディスプレイに、水平角を下ディスプレイに表示します。しかも、精度は標準偏差20″以内。
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ジャイロステーションGP1-2のレンタル 特長
隊道・シールドなどの掘削工事での坑内中心線測量は、設定精度の維持が極めて困難な長区間のトラバース測量(多角測量)になります。特にシールドの場合、立坑の短い基準中心線から出発するため、高い測角精度・移設精度が必要です。ジャイロステーションGP1-2なら、測距・測角はもちろん絶対的な方位基準をつねに高い精度で得ることができるので、経費のかかるチェックボーリングの本数を最小限に抑えた効率のよい中心線測量を行うことができます。
視通障害などにより、既知点における方向角の取付が困難な場合、天測やジャイロステーションによる方位角測定で、方向角の取付観測に代替することができます。ジャイロステーションGP1-2による観測は、天測と比較すると、雲の有無など天候に左右されず、天測暦や複雑な計算も必要ありません。また現場で、すぐに任意測線の方位角を得ることができるため、閉合差の現地概算にも容易に対応することができます。
都市および都市近郊の指定区域内の中高層建築物については、その建築物によってできる日影の条件からも高さが制限されており、建築申請時は「日影図」の添付を求められることが一般的です。この「日影」は、冬至日の真太陽時午前8時から午後4時を算定基準としており、計算・図面調整のためには精度の高い真北測定が必要です。ジャイロステーションGP1-2なら、雲の有無など天候に左右されやすい天測のような制約を一切受けず、計画通りの真北測定作業が行えます。
GP1-2の真北測定は、吊られているジャイロが地球自転の影響を受けて、子午線を中心に歳差運動をするという力学的な性質を利用しています。ジャイロを起動させてから、15分以内にその測点を通る子午線の方向を知ることができ、測定方法には、「追尾測定」と「時間測定」の2種類があります。
SET3Aを水平に回転させて、GP1-2の指針の動き(プリセッション運動)を目盛の0付近で追尾します。指針が反転点に近づくと指針の動きは方向を変える前でゆっくりとなり、最後には止まります。この時点でSF10のキーを押すと、SET3Aはそのときの水平角を読み込み記憶します。こうして連続した反転点2点以上を入力すれば、SF10のキー操作により、真北方向が求められます。反転点2点では短時間でおおよその真北方向(±3′以内)を、反転点3点以上では測定前に望遠鏡を概略の真北に向ければ、標準偏差20″の精度で真北を求められます。
追尾測定などによって、真北値が±20′以内で求められているときに有効な測定方法です。SET3Aでその方向を視準・固定し、指針が目盛盤の範囲以内でプリセッションするように調整します。指針のR側とL側の振れ幅と0点通過の時点をSF10でキー入力すると、SET3Aは視準方向の方位角シータを計算。標準偏差20″の精度で真北を求められます。
ジャイロステーションGP1-2のレンタル仕様
ジャイロステーション(GP1-2)
ジャイロ本体部(GP1)
測定精度 | 20″(標準偏差) |
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起動時間 | 約60秒 |
半周期(中緯度) | 約3分 |
目盛幅 | 10′/1目盛 |
着脱精度 | ±5″以内 |
寸法 | φ145×200×416mm |
重量 | 3.8kg |
ジャイロ電源部
インバータ |
入力:12VDC
出力:115V AC400Hz および12VDC 寸法:240×130×55mm 重量:2.4kg |
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バッテリー(BDC7) |
出力:12VDC
使用時間:3時間 寸法:250×140×50mm 重量:2.0kg |
充電器(CDC7) |
入力:100V AC 50/60Hz
出力:14.5VDC 充電時間:15時間 寸法:120×60×50mm 重量:0.5kg |
専用キーボード(SF10)
キー数 | 16 |
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電源 | トータルステーション部より供給 |
ケーブル長 | 1.5m |
寸法 | 58×110×13mm |
重量 | 110g |
トータルステーション部(SET3A)
望遠鏡 | 測距測角同軸、全周回転 |
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全長 | 170mm |
対物有効径 | 45mm |
倍率 | 30× |
像 | 正像 |
分解力 | 3″ |
視界 | 1°30′(26m/1,000m) |
合焦距離 | 1.3m |
焦点板 | 十字線、照明装置付き |
測距部
最大距離範囲 |
気象条件
通常:もやがわずかで視程が約20km、適度な日差しでかげろう弱い 良好:もやがなく視程が約40km、曇っていてかげろうがない |
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1素子反射プリズム | 通常:1,000m、良好:1,300m |
3素子反射プリズム | 通常:1,600m、良好:2,100m |
9素子反射プリズム | 通常:2,200m、良好:2,800m |
精度(標準偏差) | ±(5mm+3ppm×D) |
最大斜距離表示 | 1,999.999m |
表示範囲 | -19,999.999~+19,999.999m |
最小読取値 | 連続測定:1mm、トラッキング測定:10mm |
測距時間 | 連続測定4秒、トラッキング測定0.5秒(初回6秒) |
気象補正 | -99~+199ppm(1ppmステップ) |
反射プリズム定数補正 | 0~-9cm(1cmステップ) |
球差・気差補正 | 補正ありなしを内部スイッチで選択 |
測距単位 | メートル(フィート選択可能) |
オーディオ装置 | 有り |
自動光量調整装置 | 有り |
光源 | 赤外線発光ダイオード |
測角部
方式 | 光電式インクリメンタルロータリーエンコーダ方式 |
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最小表示単位 | 1″、5″(内部スイッチで選択可能) |
測角時間 | 表示0.5秒毎以下 |
精度 | H:4 ″V:5″(正反観測による一方向の平均値の標準偏差) |
目盛盤直径 | 72mm |
測角モード(水平角・鉛直角同時連続測定) |
水平角:右回り角/左回り角/右回り倍角(キーボードより選択)
鉛直角:天頂0/水平0/水平0±90°(内部スイッチで選択可能) |
高度自動補正機構 |
補正あり/なしを内部スイッチで選択
方式:液体式 範囲:±3′最小表示:1″ |
表示範囲(水平角倍角モード時) | -1999°59′59″~1999°59′59″ |
縦軸方式 | 独立型 複軸 |
気泡管感度 | 横気泡管30″/2mm 円形気泡管10′/2mm |
光学垂球 | 正像、倍率:3×、最短合焦距離0.5m |
表示部 | 8桁LCD2段表示(正反両側)照明装置付き |
表示組み合わせ | 鉛直角・水平角、鉛直角・斜距離、水平角・水平距離、鉛直角・高低差、X座標・Y座標、鉛直角・測高値(REM測定)、高低差・対辺測定値(対辺測定) |
キーボード | 導電ゴム型19キー(正反両側) |
特殊測定 | REM測定(遠隔測高)、対辺測定(目標2点間高低差・水平距離)、ステークアウト測定(距離・XY座標・REM測定) |
自己診断機能 | 自動方式 |
インターフェース | RS-232C規格準拠 |
オートパワーカットオフ機能 | 操作停止後30分 |
使用温度範囲 | -20~+50℃ |
電源電圧 | 6VDC |
消費電力 | 測距測角4.8W、測角0.4W |
電源
内部バッテリー | BDC18 |
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出力電圧 | 6VDC |
使用時間(25℃) |
測距測角連続使用:約1時間
測角のみ連続使用:約13時間 |
充電時間 | 15時間 |
寸法 |
ハンドル付き168(W)×170(D)×368(H)mm
ハンドルなし168(W)×170(D)×327(H)mm |
ジャイロステーションGP1-2のレンタル構成品
- 本体(ジャイロステーション・インバーター・接続ケーブル×2)
- 外部バッテリー×2
- 充電器
- 方位磁石
- キーボード
- クランプストッパー
- トータルステーション(SET3A)
- バッテリー×2
- 急速充電器
- 収納ケース
- 取扱説明書