光沢度とは?光沢の基準や角度、単位
人が目でモノを見るとき、そのモノの明るさや、表面に映り込む他の物質の像を見ることがあります。これはモノの表面に当たった光が正反射した結果です。その程度を表す量を光沢度といいます。
光沢の基準は?
JIS規格では屈折率1.567であるガラス表面において60°の入射角の場合反射率10%を光沢度100(%)、20°の入射角の場合反射率5%を光沢度100(%)としています。
左図はセラミックタイルの測定例で、光沢の異なる12種類のタイルを選び、グロスチェッカIGシリーズ(60°測定)とA社光沢計(市販品)による比較測定結果です。セラミックタイルは、表面状態が比較的に安定してため、中光沢域の基準板(2次標準板)として広く用いられています。
光沢度の角度は?
一般に光沢度の高いものは角度を小さく、光沢度の低いものは角度を大きくとって測定します。JISではこの角度を20°、45°、60°、75°、85° と規定しています。実際に広く使用されている測定角は測定範囲の広い60°が多く、光沢度の高いものの計測には20°が使われます。
光沢度の単位は?
JIS規格により、光沢度の単位は%もしくは数字のみでよいとされています。また記録する場合は、原則として測定角度・測定器メーカー名・型式を明記することになっています。