レベルの違い
地面の高低差の測定や、水準測量をする場合に用いられるのがレベルです。
レベルにも自動レベル・ティルティングレベル・電子レベル・レーザーレベルの4種類あります。
この4種類のレベルは何が違うのか気になりませんか?
レベルの種類
自動レベル(オートレベル)とは
自動レベル(オートレベル)とは、視準線(レベルの望遠鏡を覗いたとき中に見える十字線と、その十字線と標尺が重なって見える位置を結んだ線)を水平にするための自動補正装置を内蔵しているレベルのことです。
この装置のおかげで、レベル本体が完全に水平でなくても視準線を水平に保つことが出来ます。機種によって自動補正範囲や補正の精度は異なりますが、現在最も使用されている種類のレベルです。
自動補正装置は振り子原理(ペンジュラム方式ともいいます)を利用しているものが多数です。
ティルティングレベルとは
自動補正装置が付いていないので、内蔵されている棒状気泡管を用いて手動で視準線を水平に合わせます。自動レベルが登場する前は、すべてのレベルがこの形式でした。
超高級品と廉価版に分かれた形で使われていましたが、現在ではほとんど用いられなくなりました。
チルチングレベルと呼ばれることもあります。
電子レベル(デジタルレベル)とは
従来のレベルとまったく異なり、標尺の目盛の読み取りを自動にしたものです。そのため、標尺も特殊なもの(バーコードなどのパターンが印刷してある)を用いなければなりません。
メリットとしては複数の人員が操作しても読み取り値が一定になる(個人の読み取り誤差がない)こと、レベルと標尺の距離もボタン一つで計測出来ること、そのまま電子野帳などと使ってデータの保存が出来ること、などがあげられます。
デメリットとしては、これまでのレベルと異なって必ず電源が必要であること、専用の標尺を用意しなければならないが、メーカーによってパターンが異なるので流用できないことなどです。
メーカーによってはデジタルレベルという表記をしているものもあります。
レーザーレベル(ローテーティングレーザー、レベルプレーナ、電子レベル、回転レーザー)とは
これまで記載のものとは異なり、いわゆる"レベル"という範疇には属しません。公共測量にも使用できませんし、精度もかなり落ちます。レベルという名前は付いていますが、本来はレーザー照準機や墨出しレーザーなどと同じ「レーザー機器(レーザー墨出し器、レーザー照準器、レーザー鉛直器)」の仲間です。
また、これだけが機械本体側で計測値がわかりません。レーザーを回転させ、そのレーザーが当たるところに受光器を持ってくることで初めて計測出来るのです。
主に土木現場・建築現場で使用されることが多く、自動計測で用いられることもあります。
メーカーによって呼び名が異なり、レーザーレベル、ローテーティングレーザー、レベルプレーナ、電子レベル、回転レーザー、などいろいろあります。
レックスのおすすめ レベル 計測機器レンタル
自動レベル(オートレベル)
オートレベル AT-B2(トプコン)
優れた防水性能 IPX6
厳しい現場環境で磨かれた卓越した信頼性と耐久性を誇る優れた操作性のオートレベルです。
レーザーレベル(ローテーティングレーザー、レベルプレーナ、電子レベル、回転レーザー)
ローテーティングレーザー RL-200 2S(トプコン)
急勾配、複合勾配にも対応 水平精度±7”
勾配設定もラクラク。 簡単設置で堅牢・高精度な回転レーザー。世界最高クラスの精度で勾配施工が可能!