ノンプリレーザーTS TCR307JSのレンタルなら

バッテリーは世界標準のハンディカムバッテリーを採用しました。バッテリーにはメモリー効果が無く大容量のニッケル水素を採用しています。低温に弱いとされていたニッケル水素ですが、ライカジオシステムズは電池自体にも注目し、低温時にも常温時と同じように使えるよう－20度の低温まで使用範囲を保証します。

ディスプレイはこのクラスのトータルステーションとしては最大級の大きさの8行×24文字を実現し、情報量の多さと、見やすさを追求しました。また、低温になると液晶画面の表示が遅くなるという問題を、自動ヒーター機能を入れることにより解消しています（自動ヒーター機能は外気温が－5度になると機能します）。

カタカナによる完全日本語表示を実現。

点数の多い現場では、測定するたびに微動ネジを固定する手間が負担になる場合がありますが、その手間を固定クランプを廃止することにより解消しました。望遠鏡や本体の回転部分は一定の重さを持ちながら、片手で回転できるバランスを持っています。従来の微動ネジは動きに制限幅があるため、回しすぎると一旦制限内に戻してから視準をやり直さなければなりませんでした。ライカジオシステムズはエンドレススクリューの採用により、この制限にとらわれることなく、微動ネジを動かすことができます。固定クランプを廃したことと、高低・水平微動エンドレススクリューの採用により、作業効率が向上します。

全ての機種に2軸自動補正機構を採用。この機構により、機械の整準が不十分な場合や、仰俯角が大きい状態での角度測定などで生じる水平誤差を自動的に補正し、あらゆる測量環境において高精度測角を可能にします。

好評頂いておりますレーザー求心装置を全ての機種に搭載。足場が悪かったり、薄ぐれなどの条件の悪いところでは面倒であった求心作業を、レーザー求心装置により格段に向上させ、しかもその精度は±1mm（機械高1.5mの場合）と非常に高い精度を実現しました。レーザー求心装置は、シフト基盤とお使いになるとさらに簡単に求心作業ができ、またレーザー光の明るさも調節可能です。

建物を測定する場合、プリズムを使用することなく、外周・高さ・位置を測定できます。またプリズムを設置していると作業能率が上がらない現場でも容易に測定できます。一方スイッチひとつでノンプリズム機能から従来の光波モードにも切り替えられますので、従来通りのプリズムを使った測量も行うことができます。

土木工事における墨出し作業において、従来セオドライトで行っていたかね振り・通りだし・たちの確認作業でもレーザーを連続照射することによりレーザーセオドライトとして使うことができます。もちろんその点の距離を測ることもできます。
また、コンクリートの型枠の位置出しや鉄筋の配列の位置出しにも使用でき、土木・建築現場において作業効率の大幅な向上が期待できます。

土木・建築工事における鋼材の鉛直計測・位置出しにおいて、従来までX方向とY方向からセオドライトで見て鉛直を確認していた作業を、ノンプリズムトータルステーションを使うことにより、1台でしかも能率的に作業が行えます。
鋼材の上下の点を測定しそれぞれの水平距離を出すことにより鋼材の倒れを計り、鉛直を確認します。同様の方法でビルの壁面を計ることにより、倒れを計測することもできます。

土木工事における勾配設定の現場では、TCR本体の画面表示を％モードに切り替え、設定したい勾配に望遠鏡を両面表示を見ながら動かしていきます。レーザーを連続照射することによりパイプレーザーのように使うことができ、ターゲット板を使ってレーザー光を見ながら合わせていきます。
法面の勾配やその他様々な土木工事における勾配設定、今まで回転レーザーでは難しかった急勾配の設定や確認をノンプリズムトータルステーションを使えば1台で行うことができます。

トンネルなどの内空断面の変位測定にも、ノンプリズムトータルステーションを使用できます。従来までは変位測定のために多くのプリズムを設置していましたが、ノンプリズムトータルステーションを使用することにより、プリズム設置の必要がなくなります。これにより地下鉄やトンネルなどの軌道内において、プリズム設置による安全の確保が、より容易になり、従来の方法に比べて、設備投資が少なく、しかも安全を確保しながら作業を能率的に行うことができます。

橋桁の補修工事において、従来プリズムやシートターゲットを設置して行っていた作業を、プリズムを設置する必要なしで行えます。また出来高も精度よく測定できますので作業能率が向上します。